この記事をご覧になっている方の多くが、転職エージェント、マイナビ会計士に関心があることと思います。
次のような疑問等をもつ人もいるでしょう。
- マイナビ会計士の評判・口コミはどのようなものだろうか?
- マイナビ会計士のメリットだけでなく、デメリットも知っておきたい
- 事業会社やコンサルファームへの転職は大丈夫?
結論としては、会計士なら是非とも活用していきたいエージェントですが、いろいろと不安要素はあるものです。
そこで今回は、評判・口コミをもとに転職エージェント、マイナビ会計士を徹底分析していきます。
マイナビ会計士と二人三脚で新たなキャリアを切り開いていく姿をイメージしていただけるはずです。
・実務経験、通算20年以上
・独立までに大・中・小の3つの事務所に勤務(他に特許事務所経験あり)
・資格:公認会計士・税理士・弁理士
・独立後は会計・特許事務所を運営
マイナビ会計士の評判・口コミ

まずマイナビ会計士の評判・口コミから見ていきましょう(注:お客様の声の一部を掲載しています)。
良い評判・口コミ
男性:監査法人➡経理財務
キャリアアドバイザーの方がとても真摯かつ迅速に対応してくださり、非常に信頼できる方だったので、不安感は少なく転職活動ができたと思うので、提供頂いたサービスにとても満足しています。
マイナビ会計士
その結果、自分としても納得のいく結果となったので、その点でも非常に満足しています。
男性:監査法人➡経理財務
希望の転職条件を考慮して転職先を紹介していただき、仕事の合間でも効率的な転職活動を行うことができました。
マイナビ会計士
特に転職の各フェーズごとに職務経歴書の事前確認や面接対策、面接後の条件交渉や内定後の退職に際しての留意するべき事項等、色々アドバイスしていただき、大変助かりました。
他の転職エージェントにも登録をしていましたが、マイナビエージェント(ご担当者)ほど、親身に対応してくれる転職エージェントはありませんでしたので、転職を考えている友人にもお勧めできる会社と考えています。
男性:監査法人➡税理士法人
おおむね希望している転職が実現できたため。職種および労働条件等。
また、キャリアアドバイザーの対応が迅速かつ丁寧で、メールや電話で転職活動を進めていく中で安心して任せられた。履歴書や職務経歴書をチェックしてくれたことも安心できた。転職で迷っている方はこちら
マイナビ会計士
男性:監査法人➡事業会社(内部監査)
担当のキャリアアドバイザーが最初から最後まで同じ1人であったため、転職活動の状況を逐一把握していたことや一度面談をして顔を合わせている安心感もあった。
マイナビ会計士
また転職先が決まった後も引き続き退職時までサポートしていただける点も良かった。また年齢が高かったが、その年齢に合う求人を紹介してくれた点も良かった。
女性:不動産➡会計事務所・税理士法人
マイナビエージェントの利用で書類通過率が数倍になったのに驚きました。
マイナビ会計士
他のエージェントにおいて社内選考で落ちた企業にマイナビエージェント経由で内定を頂くこともありました。落ちたケースでも理由が明示されており、その後の対策に生かせました。
また、業種特化型のサービスで、どの業種についても他社より充実した紹介を受けられました。
悪い評判・口コミ
20代 女性
マイナビ会計士の利用中に転職を急かされました。
転職サイト比較Plus
自分としては時間をかけて転職活動したかったのですが、期待外れです。
サービスの質もよく大手の求人もそろっていたため、残念な印象を受けます。
早い段階で、担当者に転職を急いでいないことを伝えました。
全体的に悪い評判・口コミはあまり見かけなかったのですが、これ以外のマイナスのコメントとしては凡そ次の様なものが散見されました。
なお、(3番目の)非公開求人については、次のマイナビ会計士の「メリット」にて解説します。
マイナビ会計士の総評
マイナビ会計士の評判をまとめておきます。
- アドバイザーの対応がとても親切かつ丁寧である
- アドバイスや紹介案件が的確
- 書類確認や面接対策、アフターフォローもしっかりしている
- 他方で急かされた等のコメントもあり
プラスのコメントの多くが、アドバイザーの対応と紹介案件の的確性についてでした(特に監査法人から転職された方々)。
監査法人とはある意味特殊な職場です(一般社会にあるような厳しさや理不尽さは比較的少ないです)。
そこから外へ(在野へ)出ていくのですから、多かれ少なかれ不安は付いて回ります。
そんな中でアドバイザーの存在は大きいもの。
転職の成否や満足度は、事実上、担当アドバイザーによって決まると言ってもよいでしょう。
この点について、マイナビ会計士は業界精通の強みを発揮していることがコメントからは伝わってきます。
ただし担当者との相性の問題を完全排除するのは容易ではなさそうですし、担当者の質のバラツキ問題も同様です。
マイナビ会計士とはこんなエージェント

マイナビ会計士の概要
- 公認会計士業界に特化しており、業界知識が豊富
- 大手マイナビが運営
- 非公開案件が充実
公開求人件数 | 1,000件~ |
得意分野 | 公認会計士 |
主な年齢層 | 20代・30代 |
非公開求人 | 〇 |
設立(歴史) | 1973年 |
会計士に特化していることと、非公開求人が充実していることがマイナビ会計士の特徴です。
もちろん大手マイナビが運営していますので、ノウハウや実績も豊富です。
公認会計士の方には決して見逃してほしくないエージェントと言えるでしょう。
マイナビ会計士の求人内訳
次は求人数の内訳です。
マイナビ会計士 | |
---|---|
公認会計士 | 762 |
会計士試験合格者 | 512 |
監査法人 | 236 |
会計事務所・税理士法人 | 299 |
コンサルティング(※) | 192 |
事業会社(※) | 109 |
金融機関(※) | 39 |
マイナビ会計士HP・求人検索に基づく(令和5年8月26日現在)
公認会計士だけでなく、試験合格者の求人も豊富です。
例えば就職難で希望通りの就職が難しかった人などにも、強い味方になってくれると思います。
また、会計士の活躍フィールドは広範囲に及びますが、それに応じて事業会社やコンサルなどの各業種にも広く対応しています。
なお、他にも非公開求人が充実している反面、公開求人数は(他社と比較して)少なめに感じるかもしれません(注:非公開求人を紹介してもらうためには登録が必要です)。
マイナビ会計士のサービス内容
- 面談(カウンセリング)
- 履歴書・職務経歴書等の書類の添削
- 面接対策・アドバイス
- 年収交渉や退職のアドバイス・サポート
会計士に特化しているからといって、他のエージェントにサービスが劣るということはありません。
むしろ、マイナビで培った様々なノウハウのほかに、企業とのパイプの太さ(信頼関係の強さ)が各サービスに反映されています(「メリット」及び「登録から内定・入社までの流れ」を参照)。
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マイナビ会計士のメリット

- 大手マイナビの運営で転職のノウハウや実績が豊富
- 会計士に特化しており、専門的な強みあり
- 事業会社及びコンサル会社の求人も豊富
- 非公開求人が充実
大手の運営で転職のノウハウ・実績が豊富
マイナビ会計士の運営母体は大手マイナビです。
そのため転職エージェントとしての実績が豊富で、かつノウハウが豊富に蓄積されています。
歴史も長く、求人企業とのパイプ(信頼関係)も強固なものとなっています。
会計士に特化しており、専門的な強みあり
大手を母体とする一方、マイナビ会計士自体は公認会計士に特化している点が強みです。
例えばキャリアアドバイザーは業界に精通しており、その質の高さ(提案力・サポート力など)に定評があります。
また(担当アドバイザーの他にも)企業に常時足を運ぶ別のコンサルタントが、応募書類のイロハや面接で聞かれるポイントなどを丁寧に解説してくれます。
他にも、選考過程から配属先の様子、評価基準、労働環境、さらには経営者の人柄など、求人票ではわからない情報も提供しています。
事業会社及びコンサル会社の求人も豊富
公認会計士は活躍フィールドが広く、転職先としては監査法人や会計事務所だけにとどまりません。
実に幅広い業種への転職が想定されます。
これに対してマイナビ会計士では、大手企業やコンサルファーム、ベンチャーといった様々な転職先に応じて、きめ細かくアドバイスや提案をしてくれます。
領域としても、事業承継やM&Aアドバイス、事業再生、投資銀行業務、内部監査、経営企画など多岐にわたります。
非公開求人が充実
マイナビ会計士の強みと言ったら、この非公開求人の充実が挙げられます。
非公開ということは(求職者にとって)透明性がいまいち、ともとれるのですが、実はマイナス面ばかりではありません。
この非公開求人は、選考効率や人事戦略といった企業側の事情を背景としていますが、それだけ優良なポジションともいえるからです。
それをエージェントに託しているわけですから、エージェントと企業とのパイプの太さや信頼関係の強さを示していると言えるでしょう。
結果として求人企業への求職者のアピールも伝わりやすくなります。
マイナビ会計士のデメリット
- 会計士以外は弱い
- 年齢が20代から30代が中心
- 担当者の質にバラツキあり
会計士以外は弱い
公認会計士に特化しているため、他士業(例えば税理士業)については相対的に弱いところがあります。
また、会計士という職種からして、営業部門などの他の職種は専門外と言えるでしょう。
「希望した求人企業を紹介してもらえなかった」などの声がでてくる理由の一つでもあります。
ですので、こうした職種(異業種を含む)を望まれる方は、例えばマイナビ税理士(さらには総合型エージェント)との併用を検討すべきです。
年齢が20代から30代が中心
40代以上の求人も扱ってはいますが、全体的には20代、30代が中心となります。
なので、40代以上のミドルや中間管理職の方は、例えば幅広い年齢層を扱っているMS-Japanやレックスアドバイザーズを併用するとよいでしょう。
担当者の質にバラツキあり
悪い口コミの中にもありましたが、(アドバイスや提案はしっかりしているものの)急かされた、という声が特に目立ちました。
確かに対応のスピードは大切ですが、どうもその裏面がでてしまっている感じです。
他にも質のバラツキは完全には排除できないので、万一の時は担当者の変更をリクエストしていきます。
またエージェント併用については繰り返し申し上げている通りです。
マイナビ会計士の具体的な求人例
ここではほんの一部ですが、マイナビ会計士の求人例を紹介します(マイナビ会計士の求人検索より)。
年収範囲 | 求人企業 | 仕事内容 |
---|---|---|
500万~1,500万円 | 大手監査法人 | 製造・サービス等の会計監査 |
500万~1,200万円 | コンサルファーム | 企業再生、財務・事業DD |
700万~1,200万円 | コンサルファーム | M&Aコンサル、企業評価・財務調査 |
800万~1,000万円 | プライム上場会社 | 財務経理・幹部候補 |
ザっとですが、求人情報を見ていったところ、公認会計士をメインにしているせいか、監査法人、コンサルファームを中心に年収は高めでした。
特に、企業評価DDやM&A絡みのFASコンサルは、監査経験をフルに生かせるだけあって高額案件が少なくありません。
ですので、年収アップを狙うのであれば、こうしたFASを狙ってみるのも良いかと思います。
他方、事業会社となると、やはり専門ファームに比べ年収は落ち着いた感じでした。
例えば年収範囲の上限が1,000を超える案件は(コンサル等に比べ)それほど多くはありませんでした。
やはり事業会社では、専門実務以上にマネージメント色が強くなる分、ややキャリアチェンジといった印象があります。
マイナビ会計士をオススメできる人・できない人
オススメできる人
- 公認会計士、会計士試験合格者
- 会計士としての経験値をさらに上げたい人
- 会計士資格はあるが、これからどんなキャリアを目指したらよいか、決めかねる人
公認会計士は活躍フィールドが広い分、どのようなキャリアに進めばいいのか、自分でも決めかねる人は少なくありません。
例えば、税務、FAS、コンサル、事業会社、IPO、金融機関…など。広すぎますね。
ですが分野によっては結構、その適性が厳しく問われたりするものです。
ですので、迷っている人は、ぜひマイナビ会計士に相談してみてください。
オススメできない人
- 公認会計士、会計士試験合格者以外の人
- 会計士が直接関連しない部署を希望する人
- 公開求人を重視する人
やはり公認会計士が中心ですので、例えば税理士の方は「マイナビ税理士」や「ヒュープロ」の利用(もしくは併用)をオススメします。
また公開求人(あるいは求人の透明性)だけを重視する場合は、「マイナビ会計士」は宝の持ち腐れになりかねません。
マイナビ会計士を利用する際の注意点

ここでは複数エージェントの活用以外について注意点を挙げておきます。
- 転職活動はあまり長引かせない方がよい
- 業界が狭いので転職活動を知られてしまう?
- 年収アップだけに拘らない
- 転職は早い方がよい
転職活動はあまり長引かせない方がよい
ご自身のキャリアをじっくり考えることは大切ですが、具体的な転職活動はあまり長引かせない方がよいでしょう。
筆者の経験及び周囲の状況からみて(活動期間の目安としては)2~3ケ月ぐらいがちょうどよいと思います。
業界が狭いので転職活動を知られてしまう?
業界が狭いので、こんな心配をする人がいるかもしれません。
もっとも、通常、エージェントには守秘義務がありますので、基本的に心配は無用です。
ただし、公の場では本当に誰が見聞きしているかわからないもの。
例えば、面談の会場で知人と鉢合わせしたり、エレベータの前でバッタリ出くわしたりすることが絶対にないとは言い切れません。
なので、面談予約の際にはエージェント側にそうした懸念を相談するか、サングラスをしていくことをオススメします。
転職エージェント自体の話ではないのですが、筆者も二度ほど業界の狭さを経験したことがあります。
転職先(中小監査法人)に知人がいて、互いになんとなく気まずくなったのを覚えています。
年収アップだけに拘らない
将来的なキャリアの展望まで考えると、年収ダウンの方が良いことも少なくありません。
例えば、税務やコンサル、さらには企業での本格的なマネジメントとなると、今までのキャリアを一旦リセットする覚悟も必要です。
事実、会計士の転職はでは(ワークライフバランスを目指す以外でも)年収ダウンのケースは結構、目にするものです。
転職は早い方がよい
年齢に応じて転職のハードルは高くなります。
また上で述べたように、年収ダウンのケースもあるので、転職は早いほど良い(20代のうちが理想)と言えます。
できれば修了考査に合格する前から、先々どういうキャリアを積み上げていきたいのかをイメージしていきましょう。
マイナビ会計士と併用すべき他のエージェント
併用すべきオススメのエージェントを紹介しておきます。
MS-Japan | レックスアドバイザーズ | ジャスネットキャリア | |
得意分野 | 管理部門 士業 | 会計士・税理士 経理・財務 | 会計士・税理士 経理・財務 |
主な年齢層 | 20代~50代 | 20代~40代 | 20代・30代 |
設立(歴史) | 1990年 | 2002年 | 1996年 |
結論としては、公認会計士・試験合格者の方はこの3社を加えた、合計4社の併用をオススメします。

マイナビ会計士への登録から内定・入社までの流れ

マイナビ会計士の公式サイトから登録します。
プロフィールや希望条件を入力していきますが、2分で完了できます。
もちろん無料です。
その後、面談の日程についての電話もしくはメール連絡があります。
対面また電話で行います(※)。
時間はおよそ60分から90分。
ここでできる限り希望条件を伝えておきます。
非公開の求人も含めて、求人紹介があります(マイナビ会計士の非公開求人は大変充実しています)。
また、具体的に応募する前に、職務経歴書等の応募書類の添削を受けます。
また併せて推薦状を作成してもらいましょう(企業とのパイプが太いマイナビの強みです)。
事前に模擬面接などの面接対策をしてくれます。
特にマイナビ会計士の面接アドバイスは定評があるので、有効活用しましょう。
いよいよ転職活動の最終段階です。
内定後のフォローもマイナビ会計士なら万全!条件交渉や入社日の調整、退職アドバイス等もしていただけます。
(※)この中で一番大切なのは面談(カウンセリング)です。
この1時間余りの時間で(少なくともこのエージェントでは)大まかな方向性が決まってしまいます。
それこそ(膨大な選択肢からの)提案はもとより、各種アドバイスまでをも左右します。
もちろん気負う必要は全くなく、あくまで自然体で構いません。
正直にこれまでの経歴や希望を伝えればよいのです。
ですので、できるだけ対面で面談をするのがオススメです。
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